「ニュルンベルグ裁判」

 昨日は宝塚バウホールで公演があった「ニュルンベルグ裁判」を
 観てきました。これは第二次世界大戦後ドイツで行われた戦犯裁判
 をモチーフした法廷劇です。 戦争指導者ではなく、法律家たち
 判事たちが戦勝国の田舎の判事に裁かれるという状況、その罪状は
 「法」の名のもとに正義と真理を侵した罪。さらには平和・人道に
 対する罪まで問おうとした検察。法律家は残虐行為は知らず、例え
 わかっていても個人では止めることはできず、それならばこの罪は
 ドイツ国民全てが背負わなけらばならないという弁護士。規範となる
 べき国際法はあいまいで、判例を頼れなく、さらには冷戦という
 国際事情さえも考慮しなければならない判事たち。
 時代を超えて問われるこの「裁判」の意味は、真剣に考えていかねば
 と思いました。